「またプリンタが動かない…」「朝からネットがつながらない…」
そんなITトラブルに、業務のスタートを出鼻からくじかれた経験はありませんか?
中小企業ではIT専任担当がいないことも多く、社内の“ちょっとしたトラブル”が業務全体の遅れやストレスの原因になることも珍しくありません。
今回は、よくあるトラブルを“予防”するためのチェックポイントをまとめました。「起きた後に慌てる」のではなく、「起きないように備える」ことが、現場の混乱を減らす第一歩です。
なぜ“ITトラブルの初動”が会社を左右するのか?
ITに詳しい人が1人もいない会社では、トラブル時に「誰が見るの?」「何をすればいいの?」がはっきりせず、対応が後手に回ります。
たとえば、ある事務所では「Wi-Fiが使えなくなった」ときに、誰も機器に触れず2時間そのまま放置。実際は「ルーターの電源コードが抜けていた」だけでした。小さなトラブルでも、放置すれば売上や信用に影響を与えることもあるのです。
結果的に:
- 問い合わせ対応が遅れる
- 会計ソフトが使えず業務停止
- 遠隔作業ができず在宅勤務の社員が手を止める
といった“実害”が発生してしまいます。その多くは「見直せば防げた初歩的な原因」であることも少なくありません。
よくあるITトラブルと“まず見るべきチェックポイント”
以下は、弊社がサポートする中小企業で頻発する代表的な5つのトラブルです。チェックリスト化しておけば、誰でも初動対応が可能になります。
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ネットがつながらない
- ルーターやONUの電源が抜けていないか?
- Wi-Fiマークが×になっていないか?
- 社内の全端末か、一部のPCだけか?
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プリンタが印刷できない
- 紙が詰まっていないか?
- 電源が落ちていないか?
- PC側の接続先プリンタが正しいか?
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メールが送れない/届かない
- 受信ボックスが容量オーバーしていないか?
- 迷惑メールフォルダに入っていないか?
- 相手のアドレスが正しいか?
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画面が真っ暗・PCが起動しない
- ディスプレイの電源が入っているか?
- バッテリーが切れていないか?
- ケーブルがしっかり差さっているか?
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Webサービス(クラウド)が開けない
- インターネット自体が落ちていないか?
- URLが間違っていないか?
- そのサービスの障害情報が出ていないか?
“社内でありがちな間違い”とその対処法
- 「なんとなく再起動」→ すべての端末に影響が出る場合も
- 「社長しかわからない」→ アカウントや設定情報は共有リスト化を
- 「トラブルが起きるたびに業者に電話」→ 自社で対応できる範囲を明確に
“やってはいけない初動”を避けるだけでも、業務の混乱は大きく減らせます。
“トラブルに強い会社”に共通する5つの習慣
- 定期的に配線や接続状況を見直している
- 全員が「自分で最初に確認すること」を知っている
- 共有マニュアルやチェックリストがある
- 外注先とトラブル発生時の連絡体制が決まっている
- 「困ったら誰に聞くか」が明文化されている
トラブルをなくすより、「うまく乗り越える力」をつけることが大切です。
備えておくべき“見える化”と“外部パートナー”
トラブル対応時に「どこの会社に連絡すればいいの?」「契約内容がわからない!」という事態を防ぐには:
- 通信・機器・ソフトなどの契約先リスト
- 緊急連絡先とその受付時間
- よくあるトラブル対応集
を1枚にまとめておくと便利です。さらに、定期的に点検してくれるITサポート会社と契約しておけば、「何かあったとき」の不安も軽減できます。
まとめ|“慌てない会社”をつくる準備を
ITトラブルをゼロにすることは難しくても、「焦らず対応できる状態」を整えることは可能です。
日々の小さな積み重ねが、社員の安心・業務の安定につながります。株式会社テクノリレーションズでは、中小企業の“予防型ITサポート”をご提供しています。「最近トラブルが増えてきた…」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。