「パソコンの動きが遅い」「プリンタが突然使えなくなった」──そんな“ちょっとしたITトラブル”が、意外と業務を止めてしまうことはありませんか?
特にIT担当がいない中小企業や個人事業主の現場では、こうしたトラブルへの対応が“詳しい人に頼るしかない”状況になってしまいがちです。
この記事では、ITに詳しくない人でも自力で対応できるよう、よくあるトラブルの原因と、実際に役立つ解決法を5つのケースに分けてご紹介します。
パソコンが重い・遅い
「最近パソコンの動きが鈍い」と感じたら、まず以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 不要なソフトが常駐していないか(タスクマネージャーで確認)
- ディスクの空き容量が足りているか(Cドライブが90%以上なら注意)
- Windowsのアップデートが長期間保留になっていないか
また、ブラウザのタブを大量に開きすぎるとメモリを消費し、動作が遅くなる原因になります。ChromeやEdgeは「タスクマネージャー」から使用メモリの多いタブを確認してみましょう。
どうしても重い場合は、一時的に再起動するだけでも改善されることがあります。
インターネットに接続できない
ネットに繋がらない場合、焦る前に以下の順で原因を切り分けてみましょう。
- 他の社員のパソコンも繋がらない → ルーターや回線障害の可能性
- 自分のパソコンだけ繋がらない → LANケーブル・Wi-Fi設定・IPアドレスなどを確認
- 「接続済み」なのに表示されない → DNSの不具合やブラウザ側の問題もあり
一度ルーターやモデムの電源を「30秒間切ってから再投入」すると、意外と復旧することがあります。それでもダメな場合は、プロバイダや通信機器メーカーのサポートを確認しましょう。
プリンタが反応しない
「印刷できない」というトラブルも、日常業務では頻発します。以下の点を確認しましょう。
- プリンタの電源が入っているか
- PCとプリンタが同じネットワーク上にあるか(Wi-Fi接続の場合)
- 印刷キューにエラーがたまっていないか
- インクやトナー切れ・紙詰まりがないか
印刷キューに問題がある場合は、「デバイスとプリンター」から対象プリンタを右クリックし「印刷ジョブをキャンセル」してみてください。
よくわからないポップアップや警告が出る
「ウイルスに感染しました」「今すぐ対処を」など、画面に突然表示される警告には要注意です。
これは「サポート詐欺」と呼ばれる悪質なケースが多く、連絡先に電話したり、指示通りに操作してしまうと個人情報を抜き取られる恐れがあります。
対処法としては:
- 画面を閉じる(タスクマネージャーからブラウザを強制終了)
- 再起動して様子を見る
- ウイルス対策ソフトでスキャンを実行
社内でこうした警告を見たら、即対応せずに誰かに相談するようルールを決めておくと安心です。
それでも解決できない場合の備え方
どれだけ対策していても、どうにもならないトラブルは発生します。その際の「備え」が会社の安心感につながります。
- 社内に「この場合はこの人へ」というトラブル対応表を用意しておく
- 外部のITサポート会社と契約し、いつでも相談できる体制をつくる
- トラブルごとの対応フローやマニュアルを社内で共有しておく
こうした対処法が“見える化”されていれば、誰かが休んでもパニックにならずに対応できます。
PCトラブルに備えた「社内ヘルプノート」などを紙でも作っておくと、いざというときに役立ちます。
まとめ|“誰でも対応できる”社内IT体制をつくろう
中小企業にとって「ITの属人化」は業務継続リスクに直結します。ちょっとした社内トラブルも、放置すれば生産性を大きく下げる原因になりかねません。
大切なのは、「ITが得意な人がいないから無理」と諦めるのではなく、「誰でもできるように仕組みを整える」こと。
株式会社テクノリレーションズでは、IT担当がいない企業様向けに、パソコン環境の整備からトラブル対応、マニュアル作成、社員研修まで幅広くご支援しています。
「現場が止まるたびに業務が遅れてしまう…」「もっと安心してITを使いたい」そんなお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。