ExcelやGoogleスプレッドシートは、中小企業でも日常業務に欠かせないツールです。 しかし、より効率的で現場にフィットした運用を目指すなら、AppSheetの活用を検討する価値があります。
この記事では、スプレッドシートでは難しい、AppSheetならではの強力な機能を紹介しながら、実際の事例を交えて「現場業務を進化させる方法」を解説します。
なぜスプレッドシートだけでは限界があるのか?
スプレッドシートは汎用性が高い一方で、以下のような課題も生まれがちです。
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モバイル操作がしにくい
(例):スマホでスプレッドシートを開いたとき、列が多すぎて横スクロールが必要になり、現場で確認・入力が困難になる。
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誤操作を防ぐ仕組みがない
(例):本来変更禁止にすべき重要なデータも、誰でも自由に編集できてしまい、意図しないミスが発生するリスクがある。
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データ更新の通知や承認プロセスが作りづらい
(例):スプレッドシートには更新通知機能が標準搭載されていないため、データが変更されても関係者が気づけず、承認や修正対応が遅れるリスクがある。
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GPSやカメラなど、スマホ機能との連携が弱い
(例):現場の作業写真をスプレッドシートに添付するのに、いちいち別ファイルをアップロードしてリンクを貼る必要がある。
こうした課題を解決できるのが、ノーコードアプリ作成ツール「AppSheet」です。
Excelやスプレッドシートでは実現できないAppSheetの機能
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モバイルアプリとして直感的に操作できる
AppSheetは最初からスマホ表示に最適化されています。 たとえば、外出先でも在庫確認や現場報告がサクサク行えるため、移動中でも仕事が止まらない仕組みがつくれます。
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GPSやカメラと連動したデータ取得
スプレッドシートでは難しい、位置情報の取得や「写真付きレポート」が簡単に作成できます。 たとえば建築現場で「作業完了時にその場で写真撮影+位置記録」を残す運用が可能です。
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条件に応じた画面切り替えや入力制御
AppSheetでは、入力者の権限や入力内容に応じて、表示項目を切り替えたり、入力必須項目を動的に変更することができます。 これにより、ミスや漏れを防止するスマートな業務アプリを構築できます。
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自動化(Bot機能)で通知・更新・承認を実現
たとえば、ある条件を満たしたら「自動で承認依頼メールを送信」「特定のステータスに更新」というような自動処理を設定できます。 これにより、作業抜け漏れゼロの仕組みが構築できます。
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オフライン対応で通信環境に左右されない
AppSheetは、インターネット接続がない環境下でも動作できる設定が可能です。 たとえば倉庫内や山間部など、通信が不安定な場所でも安心して使うことができます。
AppSheet活用事例3選
事例1|現場写真付き作業報告アプリ
建設会社様では、各現場の進捗を管理するために、スマホから「作業完了報告」を送るアプリを作成。 写真・位置情報付きで即時共有できるようになり、日報作成業務が大幅に短縮されました。
事例2|営業活動のリアルタイム報告アプリ
営業職の多い企業様では、訪問先や商談メモをスマホで即入力できるアプリを構築。 リアルタイムで管理者にデータが集約され、営業活動の「見える化」が進みました。
事例3|在庫管理&棚卸アプリ
物流業のお客様では、スプレッドシートによる在庫管理に限界を感じ、AppSheetに切り替え。 バーコードスキャンで簡単に入出庫管理ができるようになり、棚卸作業が半分以下の時間で完了するようになりました。
まとめ|スプレッドシート+AppSheetで業務を進化させよう
スプレッドシートだけでも業務は進められますが、AppSheetを組み合わせることで、より現場に即した、「動く仕組み」を手軽に構築できます。
弊社 株式会社テクノリレーションズ(https://t-rel.co.jp)では、中小企業のお客様向けに、AppSheetによるアプリ構築支援も行っています。
「もっと業務をスムーズにしたい」「Excel管理に限界を感じている」という方は、ぜひ一度ご相談ください。