【中小企業向け】ITコスト削減の教科書|無駄な固定費を今すぐ見直す3つの手順
「サーバー代、ドメイン維持費、クラウドサービス利用料……請求書の中身がよくわからない」
会社の通帳やクレジットカードの明細を見るたびに、そんな「漠然とした不安」を感じてはいませんか。
特に、ITやパソコンに詳しくない経営者様にとって、カタカナ用語が並ぶ請求書は、中身が不透明で判断しづらいものです。
しかし、実は多くの中小企業で、「すでに使っていないサービスにお金を払い続けている」ケースや、「もっと安くて便利な代替案があるのに、高い古いプランのまま放置している」ケースが後を絶ちません。
この記事では、IT専門用語が苦手な方でも実践できる「デジタルコスト(IT経費)の正しい見直し方」を解説します。無駄なコストを削減し、その浮いた資金を「本当に必要な投資」に回すことで、会社の利益体質を強化しましょう。
ITコスト削減は「3つの手順」で誰でも始められます。
この記事では、小田原・箱根エリアでの成功事例を交え、専門用語を使わずに「無駄な固定費を見直す具体的な方法」を解説します。安易な削減のリスクや、削ってはいけないコストについても紹介します。
中小企業のITコストが「無駄金」になりやすい3つの理由
なぜ、気がつかないうちにIT経費は膨らんでしまうのでしょうか。多くの企業様のご相談を受ける中で、共通する3つの原因が見えてきました。
「契約したこと」を忘れているサブスクリプション
近年、ソフトウェアは「買い切り」から「月額課金(サブスクリプション)」へと移行しています。月々数千円という手軽さゆえに、担当者が個人の判断で契約し、退職後も解約されずに引き落としだけが続いているケースが非常に多いのです。
よくある「払い損」リスト
- 名刺管理ソフト(もう使っていないのに人数分契約したまま)
- ファイル転送サービス(ほとんど使っていないのに有料版のまま)
- 画像素材サイト(特定のプロジェクトが終わったのに継続中)
- WEB会議ツール(ZoomとTeamsなど、機能が重複している)
古い契約プランのまま「塩漬け」になっている
インターネット回線やプロバイダ、複合機のリース契約などは、数年ごとに新しいプランが登場し、価格が下がったり性能が上がったりしています。
しかし、「変えるのが面倒くさい」「よくわからないから触りたくない」という理由で、10年前の割高なプランを契約し続けている企業様が少なくありません。これは、ガラケー時代の高い料金プランのままスマートフォンを使っているようなもので、非常にもったいない状態です。
「IT保守」という名目の不明瞭な支払い
「ホームページの保守管理費」や「サーバーメンテナンス費」として、毎月数万円を支払っていませんか?
もちろん、セキュリティ対策や更新作業に必要な経費であれば問題ありません。しかし、中には「何もしなくても自動的に引き落とされるだけの契約」になっているケースもあります。
「その費用に対して、具体的にどのような作業をしてくれているのか?」を把握できていない場合、見直しの余地が十分にあります。
誰でもできる!ITコスト削減の具体的3ステップ
では、具体的にどのように見直しを進めればよいのでしょうか。専門知識がなくてもできる、3つの手順をご紹介します。
現状の「たな卸し」をする
クレジットカード明細と通帳から、毎月引き落とされているIT関連費用をすべてリストアップします。
「重複」と「不要」を仕分ける
通信費やインフラなど金額の大きい項目を中心に、重複契約や不要なサービスがないか確認します。
代替サービスへの乗り換えを検討する
ペーパーレス化やクラウド移行など、より効率的でコストの低い方法への切り替えを検討します。
ステップ1|クレジットカード明細と通帳で「現状把握」
まずは、会社のクレジットカード明細と通帳を過去1年分用意してください。そこで、「毎月(または毎年)定額で引き落とされているもの」をすべてリストアップします。
海外サービスの請求に注意
特に注意すべきは、海外のサービスです。明細に「GOOGLE *SVCS」や「MS BILL」、「AMZN」といった記載があった場合、それが何のサービス料金なのかを即答できるでしょうか。
ポイント
経理担当者だけでなく、各部署の責任者にリストを確認してもらいましょう。「現場ではもう誰も使っていないツール」が見つかることがあります。
ステップ2|通信費とインフラの見直し
次に、金額の大きい「通信インフラ」を見直します。ここでは、専門家に相談する前に自社でチェックできるポイントをお伝えします。
固定電話とインターネット回線
NTTの固定電話加入権や、光回線の契約内容を確認してください。「ひかり電話」に移行することで基本料金が安くなる場合や、プロバイダと回線をセットにすることで割引になる場合があります。
社用スマートフォンのプラン
営業担当者に支給しているスマートフォンのプランは適切でしょうか。「ほとんど電話しかしないのに、大容量のデータ通信プランに入っている」あるいはその逆で、「Wi-Fiを使わずに動画を見て、追加料金が発生している」といった無駄がないか確認しましょう。
また、社員それぞれが個人契約のまま業務利用しているケースも見受けられます。実は、大手キャリア・格安SIMともに法人向けプランが用意されており、複数回線をまとめて契約することで1回線あたりの月額が大幅に下がる場合があります。
おすすめ
台数が多ければ多いほど割引率が上がる傾向にあります。社用スマートフォンが3台以上あるなら、一度キャリアの法人窓口に見積もりを依頼してみる価値は十分にあります。
ステップ3|ペーパーレス化による「見えないコスト」の削減
ITコストの削減というと「デジタルの費用」ばかりに目が行きがちですが、実は「アナログな作業にかかっているコスト」をデジタルで削減する方が、効果が大きい場合があります。
「紙」にかかる見えないコスト
紙代、トナー代、印刷機のリース代、そして何より「紙を管理し、探すための人件費」は膨大です。
- FAXを紙で出力せず、パソコンやスマホで確認できるようにする
- 会議資料を紙で配らず、タブレットやプロジェクターで共有する
- 請求書を郵送からPDFメール送付(または電子請求書システム)に切り替える
これらを実施するだけで、月数万円のコストダウンにつながることも珍しくありません。
ただし、「紙をゼロにする」必要はありません
紙には紙の良さがあります。手書きのメモは記憶に残りやすく、図面やチェックリストを紙で管理する方が現場では効率的なこともあります。また、取引先やお客様によっては紙の書類を求められる場面もあるでしょう。
大切なのは「すべてをデジタルに置き換える」ことではなく、「惰性で紙を使い続けている部分だけを見直す」ことです。たとえば「社内の回覧はデジタルにするが、現場の作業指示書は紙のまま残す」など、業務の実態に合わせてバランスよく進めましょう。
【注意】「安ければ良い」は危険!削ってはいけないコスト
コスト削減は重要ですが、絶対に削ってはいけない領域があります。それが「セキュリティ対策」と「データのバックアップ」です。
無料のセキュリティソフトで済ませていませんか?
「ウイルス対策ソフトにお金をかけるのはもったいない」と、個人の無料版ソフトを会社のパソコンに入れているケースを見かけます。しかし、多くの無料版は「商用利用禁止」であったり、最新のランサムウェア(身代金要求型ウイルス)に対応していなかったりします。
ここがリスク!
もしウイルスに感染し、顧客情報が流出したり、業務データがすべて消えたりすれば、コスト削減どころか会社の存続に関わる損害となります。
バックアップは「保険」であり「ランサムウェア対策の最後の砦」
パソコンは突然壊れます。「外付けHDDに保存しているから大丈夫」と思っていても、そのHDD自体が故障することもあります。
さらに近年、中小企業を狙ったランサムウェア(身代金要求型ウイルス)の被害が急増しています。ランサムウェアに感染すると、社内のファイルがすべて暗号化され、開けなくなります。犯人は「元に戻してほしければ金を払え」と要求してきますが、支払ったとしてもデータが復旧する保証はありません。
重要なポイント
ここで重要なのが、「パソコンと常時つながっていない場所」にバックアップがあるかどうかです。パソコンに常時接続されている外付けHDDは、ランサムウェアによって一緒に暗号化されてしまうリスクがあります。クラウドストレージの「世代管理(バージョン管理)」機能を使えば、暗号化される前の状態に戻せるため、身代金を支払わずに業務を復旧できる可能性が高まります。
バックアップの費用は、万が一の際の復旧コストや事業停止の損害に比べれば非常に安価な「保険」です。ここをケチることは、ノーガードで戦場に出るようなものですので避けましょう。
「飛び込みの営業」にご注意ください
コスト削減の話をすると、避けて通れないのが「突然やって来るIT関連の飛び込み営業」の話題です。もちろん、飛び込みで来る営業担当者がすべて悪いわけではありません。中には誠実で、本当に良い提案をしてくれる方もいらっしゃいます。
しかし、「今の契約は高すぎます。今日中に切り替えればお安くなりますよ」「このままだとセキュリティが危険です」といった不安を煽って即決を迫るタイプの営業には注意が必要です。
実際、私たちのお客様の中にも、飛び込み営業の言葉を信じて契約を変更した結果、かえって割高になったり、不要なオプションを大量につけられたりしたケースがありました。
対策
大切なのは、「その場で即決しない」こと。見積もりをもらったら、信頼できる第三者(顧問のIT担当者や商工会議所の相談窓口など)に内容を確認してもらってから判断しても、決して遅くはありません。
抱えていた課題
「Wi-Fiが遅い」というお客様からのクレームに悩み、複数の業者に言われるがままにルーターや回線を追加契約。結果、館内に複数の回線が入り乱れ、月額コストが10万円近くに膨れ上がっていました。
実施した対策
- 不要回線の解約:現地の配線状況を調査したところ、不要な回線が3本も契約されたままであることが判明。
- 機器の入れ替え:法人向けの強力なWi-Fi機器に入れ替え、回線数を1本に集約。
導入後の成果
- 月額通信費:約10万円 → 約3万円(マイナス7万円!)
- 通信速度:安定して高速化し、お客様からのクレームがゼロに
- 管理:請求書が1枚になり、経理処理も楽になった
抱えていた課題
社内に置いている古いファイルサーバー(NAS)の保守期限が切れかけており、業者から「買い替えには機器代と設定費で100万円かかる」と言われ、困り果てていました。
実施した対策
- クラウド移行:社外(現場)から図面を見たいという要望もあったため、物理的なサーバーを買い替えるのではなく、クラウドストレージサービスへの移行を実施。
導入後の成果
- 初期費用:100万円 → 数万円(設定費のみ)
- 利便性:現場からスマホで図面確認が可能になり、移動時間が削減された
- 安全性:機器故障のリスクがなくなり、災害対策にもなった
まとめ:まずは「無料診断」のような気持ちで相談を
ITコストの削減は、ダイエットに似ています。「贅肉(無駄なコスト)」を落とし、「筋肉(必要なシステム)」をつけることで、会社はより健康で強く生まれ変わります。
しかし、自分たちだけで「何が必要で、何が不要か」を判断するのは難しいものです。間違って必要な筋肉まで落としてしまえば(セキュリティを削るなど)、リバウンドや怪我の原因になります。
株式会社テクノリレーションズでは、小田原・箱根・西湘エリアの中小企業様を中心に、IT環境の診断やコスト見直しのサポートを行っています。
- 「この請求書、何の料金かわからないから見てほしい」
- 「もっと安くする方法がないか知りたい」
- 「パソコンの入れ替え時期だけど、何を買えばいいかわからない」
そんな素朴な疑問からで構いません。私たちと一緒に、御社のIT環境をスリムで筋肉質なものに変えていきましょう。
「ITコスト、見直したい」お気軽にご相談ください
株式会社テクノリレーションズは、小田原・箱根・西湘エリアに密着したITサポートを行っています。
IT経費の棚卸し・診断
通信費・インフラの最適化
クラウド移行のサポート
「請求書の中身がわからない」から始めて大丈夫です。
まずは現状をお聞かせください。
ITのお困りごと、まずはお気軽にご相談ください
小田原・箱根・西湘エリアに密着。中小企業の「困った」を、電話一本で解決します。