目次
2025年10月14日(日本時間では10月15日になる可能性)、MicrosoftによるWindows 10のサポートが完全に終了します。この日以降、Windows 10を使い続けると深刻なリスクが発生します。
まだ2ヶ月あると思われるかもしれませんが、対策には時間がかかります。特に中小企業では、複数台のPCを同時に対応する必要があり、早急な準備が欠かせません。
「サポート終了」とは何か?具体的に何が起こるのか
サポート終了とは、Microsoftが以下のサービスを完全に停止することです。
セキュリティ更新プログラムの停止
最も深刻な問題は、セキュリティ更新が一切提供されなくなることです。新しいウイルスやサイバー攻撃が発見されても、Microsoftは修正プログラムを提供しません。
これまでWindows 10では年間数百件の脆弱性が発見され、その都度修正されてきました。サポート終了後は、これらの脆弱性が放置されたままになります。
新しいソフトウェアが使えなくなる
ソフトウェア会社は、サポートが終了したOSへの対応を順次停止します。会計ソフト、クラウドサービス、ブラウザなど、業務に欠かせないソフトが使えなくなる可能性があります。
技術サポートの終了
Microsoftからの技術サポートも完全に終了します。システムに問題が発生しても、公式なサポートは一切受けられません。
サポート終了後も使い続けるとどうなるか
過去の実例を見ると、サポートが終了したOSを使い続けることの危険性は明確に証明されています。
中小企業にとって最も危険な3つのリスク
取引先からの契約打ち切り
経済産業省の調査によると、過去3年間にサイバー攻撃の被害に遭った中小企業のうち約7割が取引先にも影響が及んだことが明らかになっています。この「サイバードミノ」現象により、企業間の取引関係に深刻な影響が生じています。
大阪商工会議所の調査では、取引先がサイバー攻撃を受けて自社に被害が及んだ企業の47%が損害賠償請求、29%が取引停止という厳しい措置を取る意向を示しています。
近年、企業間取引でセキュリティ対策が重要視されており、サポートが終了したOSを使用していることが発覚すると、取引先から契約を打ち切られる可能性があります。特に金融機関、医療機関、公共事業では、取引継続の条件として適切なセキュリティ対策が求められています。
法的責任と損害賠償
個人情報保護法では、事業者に適切な安全管理措置を講じる義務があります。サポートが終了したOSの使用は、この義務を怠ったとみなされる可能性があります。
情報漏えいが発生した場合、行政処分や被害者からの損害賠償請求を受けるリスクがあります。実際に、システムの脆弱性を悪用された企業が、取引先や顧客から巨額の損害賠償を求められる事例が増加しています。
実際に起こったサイバー攻撃による深刻な被害
サポート終了後のOSは、実際に深刻なサイバー攻撃の被害を受けています。代表的な事例として、2017年の「WannaCry」ランサムウェア攻撃があります。
この攻撃では、主にサポートが終了していた古いWindowsシステムが標的となり、世界中で深刻な被害をもたらしました。Microsoftは異例の措置として、既にサポートが終了していたWindows XP向けにも緊急パッチを提供せざるを得ない事態となりました。
実際のサポート現場でも、サポート終了したOSを使い続けていた企業で、ディレクトリ全体にウイルス関連ファイルが大量に作成される深刻な感染事例が報告されています。

退職者のPC、そのまま渡してない?“データ残りっぱなし”で起きる3大トラブルと防止法
退職した社員のPC、初期化せずに使い回していませんか?顧客情報の流出、ログイン情報の悪用…中小企業で実際に起きた3つのトラブルと、今すぐできる安全な引き継ぎ方法を解説。
では、どうすれば良いのか?3つの対策
対策1:Windows 11への無料アップグレード
最も費用を抑えられる方法は、現在のPCをWindows 11にアップグレードすることです。条件を満たすPCであれば、無料でアップグレードできます。
アップグレード可能かどうかの確認方法
- Windows 10の「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「Windows Update」で「Windows 11への無料アップグレードの準備ができました」と表示されているか確認
表示されていれば、そのPCはWindows 11にアップグレード可能です。表示されていない場合は、ハードウェアが要件を満たしていません。
アップグレード時の注意点
- 事前に重要なデータのバックアップを必ず取る
- 業務時間外に実施する
- まず1台でテストしてから他のPCも実施する
対策2:新しいPCへの買い替え
Windows 11にアップグレードできないPCは、新しいPCに買い替える必要があります。
中小企業向けの業務用PCは、量販店で購入すると、スペックのわりに価格が高く、コストパフォーマンスが悪くなりがちです。メーカーの公式サイトから直接購入するとコストを抑えられることがありますので、メーカーサイトもぜひご参照ください。
また、どの機種を選べばよいか迷ったときは、株式会社テクノリレーションズまでお気軽にご相談ください。
対策3:この機会にクラウド化を進める
PC買い替えのタイミングで、データ管理をクラウド化することをお勧めします。
クラウド化のメリット
- PC故障時でもデータが安全に保護される
- どこからでも業務データにアクセスできる
- 自動バックアップでデータ消失リスクを回避
- 複数人での情報共有が簡単になる
今すぐやるべきこと
現状確認
- 社内のWindows 10 PC台数を把握する
- 各PCがWindows 11にアップグレード可能か確認する
- 重要な業務データの保存場所を確認する

中小企業が今こそ取り組むべきIT資産管理|なぜ必要なのか徹底解説
IT資産管理は中小企業にとって不可欠な時代。セキュリティ、コスト削減、業務効率化を実現するための重要性と、資産数増加時に検討すべきソリューション導入についても詳しく解説します。
対策の優先順位を決める
- アップグレード可能なPCは無料アップグレードを実施
- アップグレード不可能なPCは買い替えを検討
- 経営者や経理担当など、重要な業務を行うPCを最優先にする
専門家に相談する
IT専任担当者がいない中小企業では、専門業者に相談することをお勧めします。適切な対策を効率的に実施できます。

AppSheetアプリの作り方|スプレッドシートから資産管理アプリを簡単作成!
目次1 AppSheetとは?2 AppSheetアプリの作り方3 AppSheetへ画像を登録する方法4 業種別|AppSheetで作れるアプリの例5 AppSheetアプリの作り方は簡単。でも最適 ... <a title="Windows 10終了まで残り約2ヶ月!中小企業のPC買い替え緊急対策ガイド" class="read-more" href="https://t-rel.co.jp/blog/pcreplacement2025/" aria-label="Windows 10終了まで残り約2ヶ月!中小企業のPC買い替え緊急対策ガイド についてさらに読む">続きを読む</a>
延長セキュリティ更新(ESU)について
Microsoftは企業向けに、有償でセキュリティ更新を継続提供するESU(延長セキュリティ更新)プログラムを用意しています。
ESUの概要
- 対象:Windows 10 バージョン22H2
- 期間:最大3年間
- 価格:法人向け1台あたり年間61ドル(約9,300円)、個人向け年間30ドル(約4,600円)
- 価格変動:毎年価格が倍増(2年目は倍額、3年目は4倍額)
- 内容:セキュリティ更新のみ(新機能や技術サポートは含まず)
ESUの限界
ESUは一時的な延命策であり、根本的な解決にはなりません。
- 毎年価格が倍増するため、長期的にはコスト負担が大きい
- 新しいソフトウェアの非対応問題は解決されない
- 3年後には必ず移行が必要になる
ESUは特別な事情がある場合の一時的な措置として考え、基本的にはWindows 11への移行を進めることをお勧めします。
まとめ
Windows 10のサポート終了まで残り約2ヶ月という現実を前に、「まだ大丈夫」と先延ばしにしている時間はありません。
サポート終了後に起こることは「PCが使えなくなる」だけではありません。取引先からの信頼失墜、法的責任の追及、そして何より事業継続への深刻な脅威となります。一方で、適切な対策を取れば、この機会を「IT環境の大幅な改善」につなげることができます。
「うちは小さな会社だから大丈夫」「まだ時間がある」と思われるかもしれません。しかし、被害を受けるのは大企業だけではありません。むしろ、セキュリティ対策が手薄になりがちな中小企業こそ、狙われやすいのが現実です。
Windows 10サポート終了を「コスト」ではなく「投資機会」として捉えてください。適切な対策により、セキュリティ向上、業務効率化、そして取引先からの信頼獲得につながります。
具体的な移行作業や最適な対策については、株式会社テクノリレーションズまでお気軽にお問い合わせください。中小企業のIT環境整備を専門とする弊社が、貴社に最適な対策をご提案いたします。